餃子の王将と大阪王将
京都は京料理だけでなく餃子もうまい
京都に行ったら食べるものってなにを想像しますか?「はも」なんかも夏にはいいですし、歌舞伎座の「にしん蕎麦」もいい。「すき焼き」は最高の店がいっぱい。新撰組の近藤勇さんも食べていたようです。「おばんざい」や「抹茶のスイーツ」などたくさんありますね。
しかし京都市民は餃子が大好きで、消費量は一位を宇都宮と浜松が争っていますが、第三位には京都なんです。しかも日本一の餃子の有名店は京都です。
その名は『餃子の王将』です。
知らない人はいませんよね
その他にも餃子の名店はたくさんあります。私は『珉珉』も美味しいと思います。こちらは大阪が本店で宇都宮の『みんみんぎょうざ』ではありません。また祇園には少し小さめの餃子を舞妓さんのためにあったり、以外と京都らしくない餃子が美味しい街になっているんです。
そこで一番手軽に食べられる餃子でうまいのはって考えた場合、王将やバーミヤンならどこでもありそうですね。
そこで今日は横浜市の戸塚に買い物に行ってきました。ここには餃子の王将と大阪王将の2店舗があります。「えっ!王将って二つあったの?」と思う人も多いのでは。
実は餃子の王将を開業した初代は京都を中心に餃子の味で有名店になっていきます。親戚から「のれん分けしてほしい」と言われ快く了解しますが、それがその後裁判にまで発展します。大阪でも『餃子の王将』として開業するとネームバリューもあり順調に店舗を増やしていきます。法人化され大きくなったころ、大阪の王将が京都にも出店し、餃子の王将戦争の始まりです。同じ名前だとお客さんは間違えてしまうと言う理由もあり、京都側は「王将の名前を使用しないように」と裁判所に訴えます。大阪側は「最初に使って良いとのれん分けしてもらった」とお互い引きません。結局『餃子の王将』は京都、大阪側は王将の部分のみ認められ『大阪王将』となりました。親戚と仲良く王将の名を広めて行けば良いと思いますが、法人化後は他の出資者や経営に携わる人も増え、情もなにもなくなっていたんでしょうね。嫌な話ですよ。
オレンジ色の餃子のがあるほうが、京都王将 餃子の王将と名乗れるのは京都のみです。
大阪城のマークに王将と入ったものが大阪王将です。
しかし経営方針などは全く違うように思います。大阪王将は会社名は変わり他の飲食店も経営しています。また人手不足や味の均一化もあるでしょうが、機械化して少ない人数での営業が見られます。
実はバーミヤンも昔は麻婆豆腐ならひき肉を炒めるところからやっていたんですが、今は家庭用麻婆豆腐の素の業務用をテフロン鍋で沸騰したら豆腐を入れてタイマーがなったら出来上がりというシステムです。チャーハンは卵一杯に冷凍チャーハンをチャーハンマシンに入れたらタイマーが決まった時間で出来上がりです。そうすることで味の均一化をはかったようです。
そういえば、「バーミヤンは○○店より●●店の方がうまいよね」なんて良く話をしていました。味にばらつきは有りましたが、麻婆豆腐も酢豚もみんな15年前の方が味も量も良かったと思います。
すかいらーくが外資系に買収されてからはさらに落ちたように思います。
王将に戻りまして、『餃子の王将』はどうなんでしょうか。数年前はメニューごとに調理する人が決まっていて、麻婆豆腐とエビチリは誰がやると専門性でした。調理をたくさん覚えないかわりに数種類だけ完璧にして、味も量も毎回同じで料理する側も腕が上がると言うシステムでした。
どちらが好きかわかりませんが、美味しいものを安く提供してくれるとうれしいですね
ちなみに戸塚の王将勝負は私の中では『餃子の王将』ですね。
餃子だけの勝負は引き分けかな
昔から「餃子だけはうまいんだよな~」と言って王将にはお世話になってます