フジドラマ 『SUITS/スーツ』を見て裁判所に行ってきました。
裁判所は正義の味方ではなく、ただ判断するだけ
スーツ第二話を見てどう思いましたか?織田裕二さんのセリフで『判事がもっともらしいと思ったことだけが現実だ。物証を提示して裁判で立証できなきゃ、それは嘘になる』がありました。これを聞いた時、「裁判ておそろしいな」と思いました。そして私は昔判事さんから聞いた言葉を思い出しました。
「神様じゃないんだから真実なんてわかりませんよ。私は出された証拠をみて判断するだけなんだから」
これは民事での話ですが刑事事件なら簡単に冤罪で有罪判決を出しても「私のせいじゃないよ。だって証拠書類をみたらそう思えたから」と言われるような気がしました。国民はみんな信じてる正義の裁判所ですが、実際はことばひとつで全く違う判決になる単純機関なんですね
このドラマですが、アメリカの人気ドラマのリメイクで織田裕二、鈴木保奈美の共演と中島裕翔と言うキャスト、また勝つために手段を選ばない弁護士と優秀な頭脳を持つ二人の物語のはずでしたが、1話2話とも運良く勝つみたいな結末でちょっとがっかりかな。
しかたないので鈴木保奈美さんにどこかで『カンチ』、または織田裕二さんが『ずっちーな』ぐらい入れないと視聴率下がるでしょうね
横浜地方裁判所の傍聴に
裁判所の法廷は誰でも入ることができます。入口で飛行場のようにポケットの中を出して荷物を預けて金属探知機を通り中に入ります。法廷はの部屋番号と時間、民事か刑事事件か、何についての裁判かが書いてあります。それをみて好きなところにはいることができます。満員の場合立ち見はできません。
開港記念会館の向かい側に横浜地方裁判所はあります。
窃盗事件の裁判を傍聴
窃盗を30分みたら民事を見に行く予定でしたが、内容を聞いているうちに興味が湧き約1時間最後まで傍聴しました。
法廷内は裁判官が書記官が黒い裁判所の制服らしきものを着ていて、検事、弁護士、被告人が中に入ります。被告人のご家族が傍聴席に座っています。ドラマのように検事さんが高圧的だったり、弁護士さんが逆転の証拠を提出と言うようなこともなく、たんたんと書類の説明だけが進みます。犯行は認めていて、情状酌量が争点でした。検事さんの話では、窃盗(万引き)の前科が2度ですが、通報未通報も含めると何度も捕まっていることもあり、罪は重く懲役と言うような事でした。弁護士さんは精神的なもので病院にも通っていて反省もしている、被告人は妊娠中で罰金刑でと言うものです。判決はどうなるかまた傍聴したいと思います。気になったのは被告人以外は事務的で心ないロボットが話をしついるようにしか見えなかったのは私だけでしょうか。
あと、男女差別がない社会を訴えてる現代で妊娠を理由に減刑されたら男には厳しい社会ですね。
『私は神様じゃないんだから』
これは少し前の判事さんの言葉です。横浜地方裁判所以外でのことでした。
Aは会社から退職干渉を受けますが、1ヶ月分の給与を支払うことで退職を了解します。退職の書類には1ヶ月分の給与を支払うことが記入されています。その給与相当額の支払いを求めるものでした。
会社側は弁護士が同伴し、Aさんは一人でした。
判事さんが「原告は弁護士はいないんですか?わかりました。」
その判決は『棄却』でした。
証拠書類の『1ヶ月分の給与相当額を支払うことで退職を了解する』の会社側は『1ヶ月分の給与相当額を支払うこと』は書類に書いてあるだけで了解したものではない。『退職を了解する』と言う部分のみ、会社の事務手続き上必要なので受け取った。
判事さんは『会社はしっかりした会社であり、証拠書類の説明にも合理性がある』と言っていました。
Aは『事実と違う判決してなんとも思わないですか。これじゃ冤罪裁判が起こるわけだよ』と言うと
『これ以上言うと侮辱されたとしてあなたが訴えられることになりますよ』と脅しです
そのあと言った言葉が先ほどの
「神様じゃないんだから真実なんてわかりませんよ。私は出された証拠をみて判断するだけなんだから」
です。
この判事さんの判決が正当なら
『金100万円で車を譲渡します』と言う契約でも『金100万円で』は了解してないので払わないが『譲渡します』は了解したので貰います
ってことが裁判では起こり得るんだな
どちらが一般常識なのか考えさせられますね
痴漢で捕まったら逃げろと言った弁護士さんがいましたね。真実より女性の話だけが証拠として扱われ男の意見はゴミ箱行きです。
はっきり言えるのは裁判官も検事も弁護士もだだ働いているだけで
正義の味方ではない
と言うことではないかと思います
あっ
ホントに痴漢した人はダメですよ
法を守ることは大切です。その番人である方々は一度たりともミスは許されない仕事です。
是非とも、しっかりお願いしたいものです